音楽の力。

1917年―1919年板東(日本)におけるドイツ捕虜収容所の文化的生活
ベートーヴェン・ハウス ボン 特別展示会

板東のバラック式収容所

ベートーヴェン作品の入った他のコンサート

1919年9月28日 ピアノ・トリオ 作品11のコンサート

終戦から約1年 - 数々の処理のため故郷への帰国が遅れ - シベリアの苦境にいる捕虜のための数々の慈善演奏会が板東で催された。
エンゲル・オーケストラは2回目のベートーヴェンの夕べで、ヴァイオリン協奏曲作品61(ソリストはパウル・エンゲル、オーケストラはコーラスも指揮していたヴィリー・ヴェルナーが指揮)と、交響曲第6番を演奏した。
この非凡な作品の自筆スコアの他に、ベートーヴェン・ハウス収集室には、ベートーヴェンが点検し赤色で多くの箇所を訂正した初版のための写しがある。

ベートーヴェンが訂正した交響曲第6番 作品68(田園)の写しs

ベートーヴェンは1808年9月、ウィーンで彼のライプツィヒの出版社ゴットフリート・クリストフ・ヘルテルにこの写しを与えた。それは初版の原本となったもので、それには"小川のほとりの情景"の2ページにベートーヴェンが赤鉛筆で書き込んだ補足を見ることができる。1809年にパート譜が印刷され、1826年にはスコアが出版された。板東でもたぶんこの楽譜が使用されたと思われる。そのベートーヴェン版は、19世紀後半に世界中に広まった楽譜であった。