板東のバラック式収容所
他のコンサート
1919年3月、徳島に於いてエンゲル・オーケストラとの公開ドイツ・日本合同演奏会が催された。日本の演奏者はエンゲルの生徒たちだと思われる。ヴェルディの『椿姫』の抜粋と日本歌曲が演奏された。写真はエンゲル・オーケストラではなく、徳島で演奏活動をしていた徳島オーケストラと指揮者のヘルマン・リヒャルト・ハンセンである。
コンサートは愛国心から軍隊音楽が演奏された。例をとれば、"ヒンデンブルクばんざい"を伴ったタンネンベルク(東プロイセン)戦勝4周年記念コンサート、モルトレヒト・コーラスの協力の下、楽団マイスターのハンセンの合唱曲"勝利しなければならぬ?や、シュピールマン楽団の皇帝陛下誕生日のコンサート等である。
これらのコンサートから、13世紀から19世紀にかけての軍隊行進曲の歴史を知ることができ、ベートーヴェンの"ヨーク連隊行進曲"WoO.18もその中に入る。